「LINEMOを使っているが海外旅行でそのまま使えるのか?料金はいくらかかるのか?」——このページではLINEMOの海外ローミング(世界対応ケータイ)について、公式サイトで確認した最新の料金・設定手順・注意点を余さず解説します。海外あんしん定額とパケットし放題の違いから、iPhoneとAndroidの設定方法、ahamoとのコスト比較まで1記事で完結します。
- LINEMOの海外ローミングは「世界対応ケータイ」(無料)への加入が必須
- 新規契約は開通から5カ月間は加入不可(MNP乗り換えは初月から利用可)
- 海外あんしん定額(定額国L)は24時間980円で3GB使用可能が基本プラン
- 海外パケットし放題は12.5MB超えで最大2,980円/日と高額になる場合あり
- LINEギガフリー・通話定額は海外ローミング中は対象外
- 申し込みは深夜23時25分〜翌0時30分は不可——渡航前に余裕をもって手続きを
LINEMOの海外ローミングに申し込む前に知っておくべき基本
LINEMOで海外ローミングを利用するには、国内で使っているSIMカードに2つの手続きが必要です。まず全体像を把握してから料金の選択に進むと、手順を間違えるリスクが下がります。
LINEMOの海外ローミングは「世界対応ケータイ」への加入が必須
LINEMOで海外でも国内SIMを使うには、まず「世界対応ケータイ」に加入することが最初のステップです。これは月額料金が発生しない無料のオプションですが、加入していないと「海外あんしん定額」も「海外パケットし放題」も申し込めません。
世界対応ケータイへの加入はMy Menu(care.linemo.jp)からオンラインで完結します。加入後すぐに有効になるため、渡航前に済ませておくのが基本の流れです。提供国・地域は南北アメリカ・ヨーロッパ・アジア・中東・オセアニア・アフリカという広範囲をカバーしていますが、ご利用機種の対応周波数によって使えない地域もあります。
新規契約のLINEMOは開通から5カ月間は海外ローミングを利用できない
注意が必要なのは、新規契約の場合は5カ月間制限がある点です。世界対応ケータイへの加入は「課金開始から4カ月目の末日まで加入不可」と公式に定められており、実質5カ月目以降にしか申し込めません。
一方、MNP(番号移行)での乗り換えの場合は制限がなく、契約初月から加入できます。「契約したばかりだが来月海外へ行く」という場合は、MNP乗り換えかどうかを事前に確認してください。MNP乗り換えであれば問題なく利用できます。
| 契約状況 | 加入可否 |
|---|---|
| 新規契約(初めてのLINEMO) | 加入不可(課金開始から5カ月目より加入可能) |
| MNP / 番号移行(他社からの乗り換え) | 加入可(契約初月から) |
新規契約直後に海外渡航が決まった場合は、現地でポケットWi-Fiをレンタルするか、海外用eSIMを使うのが現実的な選択肢です。5カ月後に利用可能になるため、次回以降の渡航ではLINEMOのローミングが活用できます。
LINEMOの海外ローミング料金プランを完全比較
世界対応ケータイに加入した後は、データ通信サービスを選びます。LINEMOが提供するのは「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」の2種類です。それぞれの仕組みと料金体系は大きく異なるため、渡航前に必ず確認しましょう。
LINEMOの海外あんしん定額は24時間980円から。定額国Lと定額国Sの違いに注意
海外あんしん定額が基本的な選択肢です。データ量と時間が決まった定額制で、上限を超えると自動停止するため予想外の高額請求が発生しません。料金は滞在エリアによって「定額国L」と「定額国S」に分かれます。
| プラン | データ容量 | 料金 |
|---|---|---|
| 24時間プラン | 3GB | 980円 |
| 72時間プラン | 9GB | 2,940円 |
| 96時間プラン | 12GB | 3,920円 |
定額国Lの対象は、アメリカ・ハワイ・タイ・台湾・中国・韓国・香港・フランス・ドイツ・イタリア・オーストラリア・カナダなど主要な旅行先の大部分が含まれます。3日間(72時間)滞在なら72時間プランを、4日間(96時間)なら96時間プランを選ぶのが基本です。1日あたり980円という計算になります。
- 定額国Sはバハマ・ジンバブエ・イランなど限られた地域が対象で、料金は1MBあたり1,980円、5MBで9,800円と非常に高額です
- 定額国Sでは海外あんしん定額の定額プランが適用されず、パケット単価が極めて高くなるため、渡航前に必ず提供国リストで確認してください
定額国Sは対象となる国自体がマイナーな地域に限られるため、一般的な旅行ではほぼ定額国Lで対応できます。渡航先が定額国Lかどうかを事前にLINEMO公式の各地域ページで確認しておきましょう。
出典:LINEMO公式 世界対応ケータイ(国際ローミング)料金
LINEMOの海外パケットし放題は安く見えて12.5MB超えで最大2,980円/日
海外パケットし放題は、世界対応ケータイに加入していれば追加申し込みなしで自動的に適用されるプランです。ただし12.5MBを超えると2,980円/日が確定するため、少し使っただけで上限に達します。
| ご利用バイト数 | 適用後の料金 |
|---|---|
| 12.5MBまで | 0円〜1,980円/日 |
| 12.5MB超え | 2,980円/日(上限) |
12.5MBという上限は、SNSを数分開いたりGoogleマップで経路検索をするだけで超えてしまうレベルです。現地でスマホを少しでも使う場合は、実質的に2,980円/日が確定すると考えてください。3日間の旅行では8,940円、1週間では20,860円に達します。
積極的にスマホを使う旅行であれば、海外あんしん定額の72時間プラン(2,940円)のほうが安くて容量も9倍多いため、大多数の旅行者には海外あんしん定額の方が適しています。海外パケットし放題は「一切ネットを使わないが念のため」という場合の保険的な位置づけと考えると整理しやすいです。
LINEMOの海外ローミング料金をahamo・楽天モバイルと比較
主要キャリアの海外ローミング料金を比較すると、LINEMOの位置づけが明確になります。
| キャリア | 1日あたりの料金 | データ容量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| LINEMO 海外あんしん定額(定額国L) |
980円/24時間 | 3GB/日 | 事前申し込み必要 |
| ahamo | 0円(追加なし) | 月の残り容量を利用(上限30GB) | 対応82カ国、月のデータ容量内で利用 |
| 楽天モバイル | 0円(追加なし) | 月2GBまで無料 | 2GB超えは追加料金発生 |
海外出張や旅行が多い方にとっては、ahamoは月30GBを追加料金なしで使えるため圧倒的に有利です。LINEMOの月額料金(ベストプランで3GB〜20GB段階制)のコスパは国内では非常に高いですが、頻繁に海外へ行く方はahamoや楽天モバイルへの乗り換えを検討する価値があります。年に1〜2回の旅行程度であればLINEMOの海外あんしん定額で対応でき、国内の料金メリットを維持できます。
LINEMOの海外ローミング設定手順(渡航前から現地まで)
LINEMOで海外ローミングを使うには、渡航前と現地到着後にそれぞれ手順があります。どのタイミングで何をするかを把握しておけば、現地で焦ることはありません。
渡航前にLINEMO My Menuで「世界対応ケータイ」を有効化する
渡航前に行う手続きはMy Menuでの申し込みの3ステップで完了します。
LINEMOの会員ページMy Menuにアクセスしてログインします。
「世界対応ケータイ」が加入済みかどうかを確認します。未加入の場合は申し込みボタンから加入します(無料)。
海外あんしん定額の専用サイト(roaming.linemo.jp)から24時間・72時間・96時間のいずれかのプランを申し込みます。
申し込みの深夜制限に注意してください。午後11時25分から翌日午前0時30分(日本時間)は申し込みができません。渡航当日の深夜に手続きしようとすると失敗する可能性があるため、前日までに済ませておくのが確実です。
午後11時25分〜翌午前0時30分(日本時間):申し込み不可
午前0時30分〜午前7時(日本時間):申し込み完了まで30分程度かかる場合あり
iPhoneのデータローミングをオンにするLINEMO向け手順
世界対応ケータイへの加入を済ませたら、スマートフォン本体のデータローミング設定をオンにする必要があります。iPhoneはこの設定手順で完了します。
iPhoneのホーム画面またはアプリライブラリから「設定」アプリを起動します。
「モバイル通信」メニューを開きます(機種によっては「モバイルデータ通信」と表示される場合があります)。
「通信のオプション」をタップし、「データローミング」のトグルをオンにします。
渡航先でデータ通信を使わない予定の場合は、データローミングをオフのままにしておくと意図しない通信を防げます。現地に着いてからオンにすることも可能です。VPNやプライベートリレーを使用している場合は、ローミング利用開始手続き中はオフにしてください。
AndroidのデータローミングをオンにするLINEMO向け手順
Androidは機種・メーカーによってメニュー名が若干異なりますが、一般的な手順は設定から約3ステップで完了します。
ホーム画面上の「設定」アプリを起動します。
機種によって「接続」「無線とネットワーク」などの表示になる場合があります。SIMカードの設定項目を探してください。
「データローミング」のトグルをオンにします。確認ダイアログが表示されたら「OK」をタップします。
渡航先でソフトバンクからSMSが届いたら、記載のURLにアクセスして利用開始の手続きをします。このSMSを確認してから通信が开始されます。Xi-Fi接続中の場合はWi-Fiをオフにしてから手続きをしてください。
LINEMOの海外ローミングで見落としがちな注意点
LINEMOの海外ローミングを知らずに使い始めると、思わぬ追加料金が発生したり、いつも使っているサービスが使えなかったりします。渡航前にこの4点を把握しておくことが重要です。
海外でLINEMOを使うとLINEギガフリーと通話定額が使えなくなる
LINEMOの魅力のひとつ「LINEギガフリー」は、海外ローミング中は対象外になります。国内ではLINEアプリのトーク・音声通話・ビデオ通話がデータ消費ゼロで利用できますが、海外ではLINEを使うと通常のデータとしてカウントされます。
同様に、月額550円の「通話準定額(5分かけ放題)」や月額1,650円の「通話定額」も海外通話には適用されません。海外から日本へ電話をかけると、国際通話料が別途かかります。LINEの音声通話(Wi-Fi接続時)であれば通話料は発生しませんが、海外データ通信料はLINEギガフリー対象外のため消費されます。
渡航中は宿泊先などのWi-Fiに接続してLINE通話を使うと、データも通話料も節約できます。ホテルやカフェのWi-Fiを積極的に活用する旅程を組むのが賢い選択です。
LINEMOの海外でも着信には通話料がかかる仕組み
海外でLINEMOに着信があり、応答した場合は着信でも通話料が発生する点に注意が必要です。相手(日本国内)にも国内通話料がかかり、受信側(自分)にも着信料が発生します。
電話に出なくても、呼び出し中の段階で料金がかかる場合があります。海外滞在中に予期せず着信が続くと、気づかないうちに通話料が積み上がる可能性があります。対応策としては「機内モードにしてWi-Fi接続」を維持するか、海外でのSMSや通話は必要最小限にとどめることです。
LINEMOの海外ローミング申し込みは深夜帯に制限時間がある
深夜帯(23:25〜翌0:30)は申し込み不可です。出発直前の深夜に手続きしようとして間に合わないケースは実際によく起きます。
| 時間帯(日本時間) | 申し込み状況 |
|---|---|
| 午前0時30分〜午後11時25分 | 通常申し込み可能 |
| 午後11時25分〜翌午前0時30分 | 申し込み不可 |
| 午前0時30分〜午前7時 | 申し込み可能(完了まで30分程度かかる場合あり) |
渡航前日の昼から夕方にかけて手続きを済ませておくのが最も安全です。出発当日でも午前7時以降・午後11時25分より前であれば申し込めます。また、現地到着後にLINEMOから届くSMSからも申し込みが可能です(海外のモバイルネットワークに接続されている状態でWi-Fiをオフにして手続きします)。
LINEMOの海外ローミングまとめと渡航パターン別おすすめ
LINEMOの海外ローミングをどう活用するかは渡航の頻度・日数・目的によって変わります。自分のシナリオに合った使い方を選びましょう。
短期旅行でLINEMOを使う場合のおすすめプラン
2〜4日の短期旅行なら海外あんしん定額がコスパ最良です。日数に合ったプランを選べば、1日980円で3GBというコストパフォーマンスは海外Wi-Fiルーターのレンタル(1日700〜1,200円程度)と同等か割安になるケースが多いです。
現地のWi-Fiを積極的に活用しつつ、外出中のデータ利用を海外あんしん定額でカバーするのが費用を抑えるポイントです。動画の視聴はWi-Fi環境下に限定し、外出中はマップや検索に集中すれば3GBは十分に足ります。
長期滞在や出張でLINEMOを使う場合の活用法
1週間以上の長期滞在や出張では、LINEMOのローミングよりも現地SIMや海外eSIMが割安になる場合があります。96時間プランを繰り返し申し込む場合でも、7日間で3回申し込んで11,760円となります。
海外eSIMアプリ(Airalo・Holafly など)では同地域・1週間分のデータが1,500〜3,000円で入手できるケースも多く、LINEMOの日本番号はそのままに海外用データ通信は別途調達するデュアルSIM活用が費用面で最も合理的です。LINEMOへの着信(日本の番号への電話)には応じられる状態を保ちつつ、データ通信は安価な現地SIMで賄う方法です。
- 年1〜2回の旅行なら海外あんしん定額(定額国Lで24時間980円)が使いやすく管理しやすい
- 3〜4日の旅行は72時間または96時間プランでまとめて申し込むとさらにお得
- 海外出張が月1回以上あるなら、ahamoへの乗り換えを検討する価値がある
- 長期滞在はデュアルSIM活用(LINEMOで着信対応+海外eSIMでデータ通信)が最もコスパよい
- 渡航前日までにMy Menuで世界対応ケータイ加入を完了させておく